一般公開の前日14日、内覧会にお邪魔して
ひと足先に名品の数々をじっくりと堪能してまいりました。
有名な「富嶽三十六景 凱風快晴」 (通称『赤富士』)や
「富嶽三十六景 神奈川沖波裏」をはじめとする多くの作品が
大変良い状態で保存されており
色が非常に鮮やかなままなのには驚きました。
これは、コレクターが浮世絵を美術館に寄贈する際
作品の劣化を防ぐために、海外への貸し出しはもとより
一般公開も禁じたおかげだそうです。
素晴らしい審美眼を持ったアメリカのコレクターと
彼らの意向を忠実に守り保存していたボストン美術館に感謝ですね。
「富嶽三十六景」をはじめとする風景版画シリーズ
大胆な構図と、動きのある水や雲の流れが見事でした。
花鳥版画シリーズ
風に揺れる花や、花と戯れる虫や鳥など今にも動き出しそうでした。
百物語シリーズ
番町皿屋敷のお菊さんの首がお皿で描かれるなど
怖いというよりユニークなお化け達。
道具と共に版画の作業工程がわかりやすく展示されていました。
今回の展示作品数は約140点だそうです。
版画だけでなく、錦絵、そして北斎の肉筆画なども展示されています。
貴重な作品の数々をこの機会にぜひご覧ください。
期間: 9月13日(土)~11月9日(日)
場所: 上野の森美術館
庭のホテル 東京からは徒歩と電車で約20分
JR水道橋駅(総武線 千葉行)→ JR秋葉原駅(山手線内回り) → JR上野駅下車
※チケットは、ホテルのフロントでも販売しております。