2013年8月2日金曜日

第7回 江戸まち歩き (後編)                  ~神田の家・本郷給水公園・元町公園~


前編より続く

神田明神の隣に位置する「神田の家」に到着。

神田の家は、江戸時代から神田鎌倉町(現在の千代田区内神田)で
材木商を営んできた遠藤家が関東大震災後の昭和2年に建てた店舗兼住宅です。
2009年に千代田区の文化財指定を受けて、現在の場所に移築され
毎月8のつく日に、一般公開をしています。

この日はお盆で、建物の前の木塀の一面にほうずきが下げられていていました。
毎年、この時期に飾られるのだそうです。
風情があってとても素敵でした。

入口では、NPO神田の家の小林さんが出迎えてくださいました。

玄関には、伊万里焼のカブトムシとクワガタが・・・



急な階段を上がり、2階へ

窓の建具も凝っています。

2階の2間
夏の間は襖を外し、御簾で仕切られているのが何とも涼しげでした。


御簾を留める金具にも細かい細工が施されています。

奥の部屋の天井には屋久杉と霧島杉という
非常に貴重な木材が使われており
3種類の様式が見られます。

もう一方のお部屋の天井は網代です。
これは、予め編まれたものを天井に貼り付けるのではなく
職人さんが上を向いて編みながら取り付けていくのだそうです。
まさに職人技ですね。
  
雨戸の戸袋にもひょうたんの模様が施されています
  
半数のメンバーが小林さんに1階の居間や茶室を案内していただいている間
残りのメンバーは2階に残って
古地図を広げながら今日歩いてきた道を復習。

「神田の家」を後に、次は「区立本郷給水公苑」へ。
ここは、東京都水道局が管理する、本郷給水所の上に造られた
人口地盤上の公苑で、武蔵野の雑木林をイメージした和風庭園の奥には
素敵なバラ園があります。
バラの時期には、若干はずれてしまっていましたが
珍しいバラが沢山ありました。
見頃は、5月と10月だそうです。

そして、本日最後のポイントは「元町公園」。
この公園は、関東大震災の復興事業の一環で
昭和5年に近隣住民の避難場所として造られました。
第二次世界大戦の時に、鉄製の柵や門扉が供出されてしまったそうですが
コンクリートや石で造られたカスケード(滝)があったりと
現在でもとてもモダンな雰囲気を残しています。
都内に造られた約50の復興公園のうち、当時の面影を残しているのは
この公園だけだそうです。


そしてこの公園、TBS系のドラマ「JIN-仁」の最終回のロケ地として使われました。
ドラマをご覧になられた方は、お分かりだと思いますが
主人公の仁がベンチに座って手紙を読む感動的なシーンは
この公園で撮影されたそうです。
仁=大沢たかおが座ったベンチはどこかしら・・・?と、探してしまいました。(笑)

区立本郷給水公苑も、元町公園も、庭のホテルからは徒歩で10~15分の場所にあります。
ホテルにお越しの際に、是非、訪れてみてはいかがでしょう?

以上で、第7回えど町歩きのコースは終了です。
次回は、9月と10月に実施を予定しております。
お陰さまで初回の募集は既に定員となり、それぞれ追加の回を設けました。
まだ若干の空きがございますので、是非、ご参加ください!
詳細はこちらからどうぞ↓

歴史探索ツアー 「江戸まち歩き」 其の八

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