2011年4月20日水曜日

庭のホテル 東京 の五月人形

庭のホテル 東京 のロビーに五月人形が登場しました。

およそ50年前に作られた人形たち…現在の五月人形はどちらかというと可愛らしいものも多いですが、こちらは非常に勇ましいです。

    

向かって左の人形は神武天皇です。文武両道の象徴だそうです。


左手に持った弓の上には八咫烏(やたがらす)がいます。
「神武天皇の東征の際、八咫烏が熊野の国から大和の国へ道案内する」
日本神話の有名なシーンですね。

そして向かって右側の人形は魔除けの神、鍾馗(しょうき)です。



病床に伏せっていた玄宗皇帝が、夢の中で暴れる小鬼を
退治する大鬼に名前を尋ねたところ、「鍾馗」と名乗り、
「人相のせいで科挙の試験に落とされ、自害したが、手厚く葬ってもらったので恩返しに来た」
と言ったそうです。夢から覚めると玄宗皇帝は病が治っており、
それ以来、鍾馗を邪気を祓う神様として祀るようになったということです。

ずいぶん怖い顔の神様だな…と思いましたが、
破魔の剣を持ち、周囲ににらみをきかせる鍾馗は、
子供たちを病魔から守る神様でした。納得です。

ちなみに、両方の人形の後ろに旗がありますが、
神功皇后と武内宿禰が描かれています。

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